婚礼衣装「色打掛」に込められた意味とは? 柄の由来もチェックしよう
結婚式やフォトウェディングでは近年、色打掛の人気が高まっています。結婚というハレの機会だからこそ、ぜひカラフルな色打掛を身につけて最高の一日を彩ってみましょう。 日本で古くから愛されている色打掛にはどのような歴史があるの […]
結婚式やフォトウェディングでは近年、色打掛の人気が高まっています。結婚というハレの機会だからこそ、ぜひカラフルな色打掛を身につけて最高の一日を彩ってみましょう。
日本で古くから愛されている色打掛にはどのような歴史があるのでしょうか? ここでは、色打掛に込められた意味や由来について詳しくご説明いたします。
結婚式の「色打掛」に込められた意味とは?
婚礼衣装の色打掛は、白無垢と同格の正礼装とされています。打掛の中でも、純白のデザインのものを白無垢、それ以外のものを色打掛と呼んでいるのです。
真っ白な白無垢は生まれ変わりの象徴とされていますが、実は色打掛にも生まれ変わりという意味があります。かつて身につけられていた多くの色打掛は赤を基調としたデザインになっています。この赤には、新しい血が通うという意味があったといわれています。
近年では、赤に限らずカラフルなデザインの色打掛も増えてきました。色打掛にはおめでたい柄の刺繍がほどこされており見た目も華やかなことから、縁起物と考えられているのです。
色打掛にほどこされた刺繍の意味とは?
ここからは、色打掛によく使われている刺繍の意味についてご説明いたします。
鶴や亀
昔から「鶴は千年亀は万年」といわれるように、鶴と亀には不老不死や長寿という意味合いがあるのです。また、鶴は決まった相手と生涯添い遂げることから、結婚の象徴としても知られます。
鶴や亀をあしらった色打掛には、同じように長寿を意味する松の刺繍が入れられていることもあります。また、亀の甲羅のモチーフである亀甲紋の小物を取り入れるのもおすすめです。
花
桜という言葉の「サ」は神、「クラ」には座るという意味があり、桜は神が鎮座する縁起のいいものとされているのです。
また、梅は寒さを耐え忍ぶ花であることから忍耐力や美しさの象徴として、牡丹は富貴や蓬莱の象徴として愛用されます。皇室の紋章としても使われる菊には、気高い花という意味合いがあります。
花車
色とりどりの花が飾られた牛車や御所車が描かれた色打掛もあります。車が描かれた色打掛には、幸せが運ばれてくるという意味があります。
蝶
蝶は吉祥を表す文様であるとともに、羽ばたくさまが出世や不死につながるとされ、演技がいい柄として愛されているのです。
宝尽くし
七宝や打ち出の小槌、巻物などが描かれた宝尽くしの色打掛には、豊かな将来が象徴されています。
流水や雲
水の流れや雲には絶えず流れ繰り返される永遠という意味や、良いことの前触れという意味が込められています。
色打掛にあしらわれたデザインには、それぞれ縁起のいい意味や由来があるものです。ご紹介したデザイン以外にも、縁起がいい色打掛のデザインはたくさんあります。
せっかく結婚式やフォトウェディングをするのなら、慶事ならではの華やかでおめでたい色打掛を選んでみましょう。