結婚式はする派？しない派？　結婚式の本来の意味を知り、失敗のない自分達らしさを追求しよう

ひと昔まえは、当たり前のように行われていた結婚式。今では、結婚式を行うだけの資金があっても、またおめでた婚でなくても、結婚式をするかしないかを話し合う時代になりました。結婚式に対して良いイメ―ジを持つ人が減り、お金の無駄だと考えたり、堅苦しいセレモニーが嫌だという理由で、「地味婚」や「ナシ婚」が増えつつあります。
結婚式をするかしないかは当事者の自由。自分達主体で決めることだとは言え、周りの人へ与える印象や、当たり前のように行われていた行事を行わないことへの影響は気になるもの。そこで、結婚式の本来の意味について今いちど確認し、地味婚やナシ婚でも抑えておきたいポイントについて考えてみましょう。

結婚式を行う意味とは？

結婚式は、永遠の愛を誓い神様に婚姻を認めてもらうための儀式にあたる「挙式」と、新郎新婦のお披露目パーティである「披露宴」とで構成されています。
近年忘れ去られがちなのが、この披露宴の意味です。披露宴は、花嫁・花婿姿を見せるだけでなく、新郎関係者と新婦関係者との顔合わせの意味もあり、いわば新郎新婦の近しい関係者一同が勢ぞろいする貴重な場です。
結婚という人生の節目において、そのような場を設けることで、これまでお世話になった方へ2人で感謝を述べておもてなしをするとともに、今後は夫婦として家庭を営んでいくという決意を示し、末永い応援を呼びかけることができるのです。

結婚式を行うメリット

結婚式に価値を感じない方の多くは、それまでに出席した披露宴について良い印象を抱いていない方が多いようです。例えば、御祝儀やヘアメイク・衣装などを含め費用をかけて出席したものの、新郎新婦が衣装や演出ばかりに凝り、ゲストへのおもてなしが感じられない結婚式では、ゲストにとってはつまらない場となってしまいます。

結婚式を済ませたカップルが、結婚式をやって良かったと感じるのは、独身の時に疎遠になっていた親戚と結婚式を機に一気に距離が縮まったり、上司との関係性が深まったり、友達に相談できる内容が増えた、などが挙げられます。
このようなメリットは、やはり新郎新婦がゲストへ心を込めておもてなしを行ったからこそ得られるものです。
また、結婚式を行ったカップルの方が、行わなかったカップルよりも格段に離婚率が低いという調査結果もあります。披露宴という場でゲストから祝福され、その後も相談相手としてよい関係を築くことで、離婚という危機を乗り越えられやすい環境になるようです。

地味婚・ナシ婚で周囲に配慮すべき点

結婚式の意味やメリットを踏まえた上で、地味婚やナシ婚を選ぶ際に最も大切なのは、「2人の周囲との人間関係を、結婚後も変わらず、またそれ以上に築き上げていくこと」だといえます。
披露宴なら両家の関係者が一同に集まるため、2人の気持ちを一度に伝えられます。また、披露宴の派手な演出を省いたアットホームでゲストへのおもてなし重視の地味婚なら、本来の披露宴の意味を達成できるでしょう。
しかし、招く関係者を家族だけやごく少人数に絞る場合は、招かない関係者への連絡に配慮が必要です。「いつの間にか結婚していたの？」と相手が感じると、結婚を機に人間関係が疎遠になってしまいがちです。2人で挨拶に行けないなど直接結婚の報告ができない場合は、ウェディングフォトスタジオなどで2人の笑顔を撮影し、写真に心のこもった言葉を添えて、しっかりと結婚を報告することが大切だと言えるでしょう。