フォトウェディングでも変わらずの人気の「純白のウェディングドレス」 その起源と意味は?
フォトウェディングの衣装としても絶対的な人気の衣装となっている「純白のウェディングドレス」。もはやウェディングの定番と言える純白のウェディングドレスの起源はいつからで、どのような意味をもつのか、日本ではいつから広がったのかを紹介いたします。
今やウェディングの定番とも言える純白のウェディングドレスは、フォトウェディングにおいてもやはり絶対的な人気の衣装となっています。
お色直しでは、淡いカラーを中心としたカラードレスや柄物の衣装を選択される方もいますが、ウェディングの衣装でまず真っ先に選ばれるのは、純白のウェディングドレス。
そこで、あらためて純白のウェディングドレスの起源はいつからで、どのような意味をもつのか、そして日本ではいつから広がったのかについて紹介いたします。
ウェディングドレスの起源
ウェディングドレス自体の起源は、ローマ帝国の時代までさかのぼります。
当時、キリスト教の普及とともに、結婚式が教会で行われるようになっていきました。その際に貴族などの花嫁が着たものが、ウェディングドレスの始まりだと言われています。
しかし当時は白色ではなく、赤色や青色などの色物から黒色のダークカラーなどが主流でした。ベルベットや絹などの生地に、金・銀の刺繍を施したり宝石をちりばめたりして豪華に着飾り、今のウェディングドレスのイメージとは異なるものでした。
その後、19世紀にイギリスのヴィクトリア女王が、白色のレースとシルクサテンの生地のウェディングドレスとベールを着用して挙式をあげたことをきっかけに、ファッションに敏感な上流階級の花嫁たちが真似をするようになり、一気に純白のウェディングドレスが広まったと言われています。
純白のウェディングドレスの意味
今では、結婚式の主役しか着ることを許されない白色のドレスですが、「白」には「純潔」「無垢」の意味を表すとされています。花嫁の清楚なイメージを象徴し、何色にも染められていない状態から、結婚を機に「あなたの色に染まります」という思いや、「気分を一新する」という意味もあるようです。
ウェディングドレスは、もともと肌の露出を控えるため裾が長く、腕も出さないものでした。ベールも悪魔よけのためのもの。とても神聖なイメージが強かったようですね。
日本でウェディングドレスが広まったのはいつから?
日本でウェディングドレスが広まったのは、昭和34年(1959年)に皇室に嫁いだ美智子さま(現・上皇后陛下)が着用したのがきっかけです。「世紀のご成婚」と話題になり、生中継されたパレードに現れた美智子さまは、ローブ・デコルテにロンググローブ、ティアラといった衣装でした。
その後、デザイナーの桂由美がウェディングドレスに手掛けたこと筆頭に、数々のウェディングドレスメーカーが誕生し、日本でウェディングドレスの人気が高まりました。さまざまなデザインが生まれ、よりファッショナブルなウェディングドレスが普及するなかで、純白の意味は受け継がれ、今でも変わらぬ人気が続いています。